ハンドメイド自転車とは、読んで字のごとし「手作りの自転車」。マスプロメーカーが作るレディメイドの自転車の対極にある存在。
「フレームビルダー」と呼ばれる自転車フレームを製造する職人が、ユーザー(乗り手)の体格、ライディングフォーム、用途などを勘案しながら固有の設計を施して一つひとつ手作りされるため、レディメイドのモデルと比べて、ユーザーにフィットする自転車を作ることができる。これが最大の利点であり魅力でもある。
さらにフレームのペイントをはじめとする外観も、ユーザーが好む仕様に思いのまま。もちろんパーツアッセンブルも自由自在だ。つまり、あなたに最もマッチする世界に一つしかない、かけがえのない自転車を手にできるのだ。
世界的な自転車の歴史は、競技の歴史とシンクロしており、伝統的なスチールフレームの自転車は1990年代まで用いられていた。そして、フレームビルダーたちもまたレースの世界での成功が最高の価値だった。しかしながら今日ではカーボン製フレームがレースの世界の全盛となり、フレームビルダーが作るオーダーメイドのハンドメイドフレームは最高峰のレースから姿を消している。
わが国では「競輪」という独自の文化がスチール製フレームを育んで成長してきたが、世界的な流れと同じく自転車競技では既にオーダーメイドのハンドメイド自転車は過去のものとなりつつある。しかし日本のハンドメイドフレームの精度・品質の高さは世界屈指のレベルであり、我々はその貴重な財産を失ってはならない。ハンドメイド自転車は、競技という世界から抜け出して、ホビーサイクリストのバイシクルライフを豊かに彩る1台として、より大きな付加価値を届ける存在へと進化している。
【ツールドフランス】
自転車ロードレースの最高峰ともいわれるツール・ド・フランス。今でこそカーボン製フレームが主流となっているが、1990年代中頃までは、ヨーロッパの自転車工房が作るハンドメイドフレームが大活躍していた。
こうした工房といえば今でもトップブランドとしてツールを走る、コルナゴ、デローザ、ピナレロといったイタリアンブランドを想像する。しかし、自国フランス製の自転車も活躍していた。1950年といえばルイゾン・ボベ、ジャック・アンクティルなどのフランス人選手がツールを制覇している。特にルイゾン・ボベ(1953/54/55年にツールを3連覇)は、日本ではランドナー(小旅行自転車)として名高いイメージを持つルネルス(René Hérse)に競技用自転車を注文している。
【フレームビルダー】
ハンドメイドフレームを製造する職人のことをフレームビルダーという。ジオメトリー(フレーム各部の寸法)を設計することから始まり、使用するチューブのスペックを決め、チューブを加工・溶接して、溶接部の仕上げを行なう。同じチューブやジオメトリーを用いても、ビルダーが異なれば乗り味が違ってくる。すなわちビルダーの個性がそのブランドの特色になるというわけだ。
多くはどこかのフレーム工房で修業を重ねた後、自分の工房を構えて独立する。近年は東京サイクルデザイン専門学校などで基礎知識を身に付けた後、フレーム工房で修業、独立するプロセスを踏むビルダーもいる。
現在、日本には80近い自転車工房があると言われており、多くのフレームビルダーが活躍している。
【競輪】
日本はスポーツバイク人口に対してハンドメイドフレームのブランドが多く、ハンドメイド自転車天国だ。その理由の一端は競輪にある。競輪選手が乗るフレームは、公益財団法人JKAという競輪施行者が定めた規格に則り製造され、NJS(日本自転車振興会)に登録されたブランドでなければならない。
現在(2020年6月1日現在)は国内マスプロ自転車メーカーであるブリヂストンやパナソニックのほか、個人規模の自転車工房も含めて25社が登録され、競輪選手の爆発的なパワーを支えるスチールフレームを作っている。
以下のウェブサイトで登録ブランドの確認が可能だ。
http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/data/bicycle/index.html
ハンドメイド自転車は自分だけのもの。ユーザーの用途、脚力、ライディングフォームなどに合わせて、フレームビルダーがジオメトリー(フレーム各部の寸法)を設計し、チューブの種類や仕様を選び、ラグの形や直付小物やカラーリングも自由自在。世界で1台しかない、自分だけの自転車を手にすることができます。さらには修理やカスタムもしやすいため長く乗り続けることができます。それもハンドメイド自転車のもう1つの魅力です。
ハンドメイド自転車は、ビルダーとコミュニケーションしながら乗り手が作りたい1台を議論して詰めてゆくプロセスが醍醐味だと言えます。あなたにあった専門家は誰しょうか? まずは専門家を探し出すことがスタート地点です。それから話し合う材料を少しだけ準備して臨みましょう。どんな乗り方をしたいのかが分かれば、あとはきっとビルダーさんがあなたから言葉を引き出して、最適な自転車を作ってくれるでしょう。
ビルダーとのコミュニケーションは、決して作るときだけではありません。塗装に傷が付いてしまった。塗り替えて気分を一新したい。パイプが凹んだ・潰れたので直したい。直付け小物や仕様を変更したいなど、自転車が完成した後もコミュニケーションが継続します。ビルダーと良い関係を築くことで愛車を長く乗り続けることができます。もちろんビルダーが催すイベントなどがあれば、積極的に参加するのも良いでしょう。
1.「自分の欲しい自転車が何かと詰めてゆく過程が必要」
「自分の欲しい自転車は何か」を詰めてゆく過程は、苦しいかもしれないし、或いは楽しめることかもしれません。ここがブレてしまうと、せっかくオーダーメイドで時間をかけて作っても、完成した自転車に満足感を得ることはできません。「自分の欲しい自転車は何か」が明確でなくともあなたとの会話の中でフレームビルダーはあなたの考えを整理して、的確な方向へと導いてくれるはずです。
2.「納品までの時間がかかる」
まずビルダーさんとのコミュニケーション。これは1回では終わらないかもしれません。じっくり構えましょう。製作過程ですが、ビルダーの多くは、一つひとつフレームを製作するのではなく、いくつかの注文をまとめて同じ工程の作業を同時に進めることが少なくありません。「自分のフレームをすぐに作ってくれれば良いのに」と思うかもしれませんが、残念ながらそれは難しいこともあります。
もし工房へ立ち寄れるのであれば、時々のぞいて、「僕のフレームどうですか?」と声をかけてみるのも良いかもしれません。万が一の変更の希望も伝える事ができるプロセスかもしれません。フレームができあがるまでの時間は、仕様などを再度塾考できる時間なのかもしれません。
フレームが形になった後は塗装の工程です。多くが塗装工場に外注しているため、その工場の作業スケジュールによって、フレームが手に届く時間は変わってきます。
工房によって納期は異なります。短くても1ヶ月〜3ヶ月程度からが多く、1年という時間を要する工房も少なくありません。気長に待ちましょう。
乗り方・車種 | フレーム材料 | オーダーパーツの受注 | 注文方法 | 問い合わせ受付可能言語 | オーダーメイド自転車納期 | 修理・リペイント | 塗装 | 基本価格・支払方法 | |
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AMANDA | ロード、ミニベロ、MTBほか | 素材/スチール、カーボン フレーム製法/ロウ付け(ラグド、ラグレス、フィレット)、Tig溶接、接着 |
カーボンホイール、バトンホイール(大八車)、ステム、スチールクランクなど |
来店にて相談の上決定 メール対応も可能 |
日本語、英語、ドイツ語 | 3ヶ月 | 修理・リペイント可能 旧車のレストアは不可 |
外注 | 価格/相談のうえ見積 支払/現金または銀行振り込み |
CHERUBIM | ロード、トラック、ランドナー、グラベルロード、MTB、小径車など | スチール | 国内および代理店のない国:直接来店するか、e-mail、テレビ会議システムの利用も可能 海外:インドネシア、フィリピン、タイ、カナダに代理店あり |
日本語、英語 | 自社および外注 | ■ロード ・レーサー(コロンブスチューブ) フレームセット税込価格/45万1000円(ディスクブレーキ仕様)、41万8000円(リムブレーキ仕様) ・ピューマ(カイセイケルビムオリジナルチューブ) フレームセット税込価格/39万6000円(ディスクブレーキ仕様)、36万3000円(リムブレーキ仕様) ・セレーナディスク(カイセイケルビムオリジナルチューブ) フレームセット税込価格/39万6000円(ディスクブレーキ仕様) ※上記3モデルはテーパードカーボンフォーク装備 ・ステッキー(カイセイケルビムオリジナルチューブ) フレームセット税込価格/34万1000円(リムブレーキ仕様) ※1インチカーボンフォーク装備 ・R2(カイセイケルビムオリジナルチューブ) フレームセット税込価格/36万3000円(リムブレーキ仕様) ※1インチクロモリベンドフォーク装備 ■ランドナー スーパーツーリング(カイセイケルビムオリジナルチューブ) フレームセット税込価格/36万3000円(リムブレーキ仕様) ※1インチクロモリベンドフォーク装備 ■グラベルロード グラベルディスク(カイセイケルビムオリジナルチューブ) フレームセット税込価格/41万8000円(ディスクブレーキ仕様) ※テーパードカーボンフォーク装備 ■MTB エンデバーディスク(コロンブスチューブ) フレーム税込価格/38万5000円(ディスクブレーキ仕様) ※フォークなし ■小径車 CRディスク(カイセイケルビムオリジナルチューブ) フレームセット税込価格/39万6000円(ディスクブレーキ仕様)、36万3000円(リムブレーキ仕様) ※1-1/8インチクロモリフォーク装備 ■トラック トリプルクラウン フレームセット税込価格/33万円 ※1インチクロモリベンドフォーク装備 上記は全て基本価格。工作、塗装の仕様によって価格は変わります。詳しい仕様は以下を参照のこと。 http://www.cherubim.jp/wp-content/uploads/2022/02/fbb19accd4574f27917543293cfbc6a2.pdf ■ 支払方法 国内:銀行送金、Paypay、クレジットカード各種 海外:Paypal対応 |
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Dobbat’s | ロード、トラック、タンデム、マウンテンバイク、グラベルロード、スポルティフその他ご相談ください。 | スチール | オリジナルステム | 直接来店の上、採寸や乗り方などの相談をしてください。 | 日本語 | 1年 | 修理、リペイントをやっています。 | ミルキーウエー(大阪)へ外注 | ロードモデル 価格(消費税込み) Succeed(サクシード) 242,000円より クロモリフォーク含む Succeed Disk(サクシード ディスク) 242,000円より フォークなし Phoebe(フィービー) 266,200円より クロモリフォーク含む Willow(ウィロー) 290,400円より クロモリフォーク含む Scimitar(シミター) 193,600円より クロモリフォーク含む Scimitar Disk(シミター ディスク) 233,200円より フォークなし グラベルロードモデル Timber(ティンバー) 242,000円より フォークなし マウンテンモデル MountainHigh(マウンテンハイ) 338,800円より クロモリフォーク含む Equip(エキップ) 242,000円より フォークなし |
EQUILIBRIUM | ストックモデル ブルータリスト(オールロード) E1(ロード) E1ディスク(ディスクロード) フルオーダーモデル ロード、オールロード、その他モデル |
フレーム材質/スチール、ステンレス、チタン、カーボン(ハイブリッド)。 製造方法/ブレージング(ラグ、ラグレス、フィレット)、ティグ溶接。 |
ステム、キャリア等も製作可能(スチール、チタン)。 | ワークショップでの対面式注文を推奨します。それが不可能な場合は、Eメール、電話、ビデオチャットでご注文・ご相談いただけます。 ご注文の際、20万円の内金をお支払いください。残金は完成時にお支払いいただきます。 |
Japaese, English | Enquiry required (depending on when ordered). | Outsourcing for general painting In-house for graphics by titanium anodised |
■ロードディスクブレーキモデル:税込価格/39万6000円〜 スチールチューブ(コロンブス・スピリット/ライフ/HSSなど)、フォークはエンヴィまたはコロンブス、シンクグルカラーペイント込み ■ロードステンレスリムレーキモデル:税込価格/44万円〜 スチールチューブ(コロンブス・Xcr、KVAステンレス)、フォークはエンヴィまたはコロンブス、シンクグルカラーペイント込み ■ロードステンレスディスクレーキモデル:税込価格/47万3000円〜 スチールチューブ(コロンブス・Xcr、KVAステンレス)、フォークはエンヴィまたはコロンブス、シンクグルカラーペイント込み ■ロードチタンリムレーキモデル:税込価格/58万3000円〜 スチールチューブ(デダチャイ/レイノルズ ダブルバテッド3AL-2.5V)、フォークはエンヴィまたはコロンブス、ペイント別途見積もり アナダイズドロゴ込み ■ロードチタンディスクレーキモデル:税込価格/60万5000円〜 スチールチューブ(デダチャイ/レイノルズ ダブルバテッド3AL-2.5V)、フォークはエンヴィまたはコロンブス、ペイント別途見積もり アナダイズドロゴ込み 支払い/現金、銀行振込、クレジットカード |
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Grand Bois | ランドナー | 素材/スチール 製法/ロウ付け(ラグド、ラグレス、フィレット) |
オリジナルパーツとしてタイヤ、ハンドル、ハブ、リム、ブレーキ、キャリアなどを用意 | 完成車の製作は来店を推奨。ツーリング車の経験を持つサイクリストにはメールオーダー可能だが、より良い自転車を作るために対面による注文を重視している。気軽に相談してほしいとのこと(現在、コロナ禍の折につき、メールでのご相談にも積極的に対応中) | 日本語、英語 | 1年 | 修理、リペイント、レストア可能 | 外注 | 税込価格/20万円(フレームセット) 支払いはカード、現金、金融機関等からの振り込み |
HGSBT | ロード、シクロクロス/Road, Cyclocross | スチール/ steel 熱処理管と非熱処理管の組み合わせ/ combination of heat treated tube and non heat treated tube |
手組ホイール受注 Hand-assembled wheel orders ディスクブレーキ用オリジナルフォーク制作 Original Forks for disc brakes |
原則として来店で As a rule, you should visit us in atelier. |
日本語・英語/Japanese, English | 半年/ 6 months | 可 possible |
外注/Outsourcing ウエムラ塗装, アトリエキノピオ/ UEMURA painting, Atelier Kinopio 塗装も選べる |
フレーム¥250,000~(塗装別)、ディスクブレーキフレーム¥300,000~(塗装別) frame: from 250 000 yen (without painting), frame with disc brake: from 300 000 yen (without painting) |
MAKINO | ロード、トラック、ミニベロ、ランドナー他 | スチール | フェンダー1ペア(加工込み):¥16,500~(税込み) キャリア製作(ワンオフ):前後各¥55,000~(税込み) |
新規御注文に際しては、直接御来店頂き採寸・御相談が基本となります。 二回目以降の御注文の場合、それまでお乗りのフレームを基準として電話・FAX・メール等による 御注文・御相談も承ります。 代理店もあります。 MAKINO代理店 TAKENAKA https://www.facebook.com/BicyclesTakenaka 京都市上京区寺町通今出川上る表町28-2, 602-0825 TEL075-256-4863 天野サイクル 徳島県徳島市上助任町蛭子143-2 TEL088-653-6736 サイクルオートサカイ 福井県福井市下江守町4-7-8 TEL0776-34-4001 |
日本語 |
【納期に関する重要なお知らせ】 おかげさまで大変多数の御注文を頂き、年間生産能力を大幅に超える注文残数を承っております。 納期改善に努めかなり短縮しておりますが、使用母材欠品や塗装内容により納期見通しが立たない場合があります。 特に競輪選手養成所受験や新車で臨みたいレースがあるといった場合、 あらかじめお早めに御注文いただきますよう、お願い致します。 『なんとか次の受験に間に合わせてくれ』『落車で壊して乗るものが無い』といった御要望も多く頂きますが、 順番を前倒しにするのは他のお客様の納期を更に遅らせる事になりますので、対応致しかねております。 全力で生産に努めておりますので、よろしく御了承の程お願い致します。 |
中古で入手されたフレームの修理・再塗装等は弊社に直接オーダーなさった御当人の許諾と併せて御依頼の場合のみ御相談承ります。 | 中古で入手されたフレームの修理・再塗装等は弊社に直接オーダーなさった御当人の許諾と併せて御依頼の場合のみ御相談承ります。 | トラック、ロード基本仕様:¥193,600~(税込み価格、ヘッドパーツ込、単色塗装) スポルティーフ、ランドナー、キャンピング車など、フェンダー・キャリヤ対応フレーム 基本仕様:¥215,600~(税込み) |
NAKAGAWA | ロードレーサー・ピスト・シクロクロス・ミニベロほか | スチール/ スチール・カーボンチューブのコンポジット | 【ナカガワ エンドワッシャ―】 ハブのクイックリリースを締め付けると、ハブ軸が3度近くたわむことが、あるメーカーのテストにおいて分かっています。その大きな原因は、フォークやフレームのエンド部分に間隙があるため、ハブ軸全周を均一な圧力で締め付けられないからです。ハブ軸がたわむことにより、ハブの回転に悪影響を与えていました。そこで、このワッシャーは、写真1のように、ワッシャーの突起部が、その間隙を埋め、ハブ軸全周を均一な圧力で締め付けることができます。すでに特許を取得し、試作品で効果の検証も終わっています。また、ワッシャーは、QPQ加工と言われる表面処理を行い、錆びにくくなっています。 |
【リペイント】 スチールパイプ再焼付け塗装:1色/焼付け塗装 38,500円(2色 プラス11,000円) カーボンパイプ再ウレタン塗装:1色/ウレタン塗装 44,000円(2色 プラス16,500円) |
いずれもフレーム価格・ 【ロードレーサー】 プロミナンスアニバーサリーモデル 583,000円~ プロミネンスハイブリッド 473,000円~ プロミネンスオーバーサイス 352,000円~ プロミネンス 297,000円~ スタンダード 220,000円~ 【オプション】 電動ディレーラーコード内蔵加工 22,000円~ チェーンレスト 1,320円 車輪脱着の際に便利なアイテム ゼッケン台座 1,320円 ※フレームにナンバープレート、トップチューブにポンプを取り付ける際に便利 カーボンシートピラー 27,500円 ピラー一体型 ¥55,000 ※ピラーヘッドは含みません。 トップカーボン インサートタイプ 66,000円 ステアリングコラムアルミ/カーボンハイブリッド 27,500円~ |
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NAMBEI | スチール | 日本語 | |||||||
Panasonic | ■カスタムオーダー/ロード、エンデュランスロード、シクロクロス、アドベンチャー、トラック フレームのシートチューブ長を、430、460~610mmの中から10mm刻みで選択。ジオメトリーは各サイズであらかじめ決まっているもの。 ■フルオーダー/トラック |
素材/スチール、チタン 製法/ろう付け(ラグド スチール)、Tig溶接(チタン) |
補修用フロントフォークは受注可能。 | パナソニックサイクルテック契約のPOSショップにて注文。 | 日本語 | カスタムオーダー/注文から数週間で手元に届く フルオーダー/約1ヶ月半 |
不可 | 自社 | 基本価格:ロードチタンフレーム FRTC23 294,800円(税込)~、ロードスチールフレーム FRCC43 96,800円(税込)~ 支払方法:POSショップにご相談ください。 |
Per Gita | ビルダーに相談の上決定 | 素材/スチール 製法/ロウ付け(ラグド、ラグレス) |
キャリアなども相談の上製作 | 来店による注文。製作工程にオーナーの参加も可能。製作途中が分かると完成イメージがわく | 日本語 |
1年程度 | 他社製を含めて修理、リペイント可能。レストアも可能。いずれも要相談 | 外注 | 税込価格/20万円(メッキなしのフレームセット) 予算の提示により、製作内容は相談可能 |
QUARK / futaba | ロード・スポルティフ・ランドナー・小径車・トラック他 | スチール | お店へ行って注文してください。 | 日本語 | 修理・リペイント受付可 | 外注 | |||
RAIZIN | Road bike, mini-velo, MTB and other to consult with builder |
material/ steel production manner/ brazed on (luged, lugless, fillet) |
original carrer, stem, other items to consult with builder | Basically owner should come and meet face to face with builder at the workshop. It is possible to order bicycle through agent bike shop. |
Japanese | approx 3 months | Ordering repair repaint and restore are possble | outsourcing | cash or bank remittance on delivery |
RAVANELLO | ロード、トラック、ランドナー、小径車、その他乗り手のご希望に合わせて製作。タンデム車もオーダー可能 | スチール、アルミ、カーボン ※アルミ、カーボンはイタリアに製作 |
キャリア類のオーダー可能。ビルダーと相談の上製作 | 来店による対面販売、メールでの注文も可能 | 日本語、英語、イタリア語 | 3~6ヶ月程度 |
修理、リペイント可能。レストアについてはビルダーと相談 | 外注 | ■ロードモデル ・エキップ022:16万円(カイセイ022)、18万円(プレステージ) ・エキップスピリット:26万円 ※カーボン製フォーク ・エキップスピリットラグ:20万5000円 ※フォークもスチール製 ・エキップSAT:27万円 ※カーボン製フォーク ・コンペティション:16万円(カイセイ022)、18万円(プレステージ) ・エキップデダチャイSC61.10A:要相談 ※アルミフレーム ・エキップカーボン:要相談 ※モールデッドカーボンフレーム ■トラックレーサー ・エキップピスタ022:16万円 ・エキップピスタ022オーバーサイズ:19万円 ※カーボン製フォーク ■タンデム タンデムロード タンデムピスト ■サイクリング ・ツーリング:17万円 ・スポルティーフ:17万円 ・ミニヴェロ:15万円 ・シティサイクル:14万円 |
SAMSON | スチール | 来店が基本 メールでの注文も可能。ご相談ください。 |
日本語、英語 | ||||||
Shin 服部製作所 | Steel Road, Steel Mtb, Steel Cross ロードレーサー、シクロクロス、マウンテンバイクの3車種以外の車種もフルオーダーにて製作を承ります。 カーゴバイクの製作計画等もありますので、完成しましたら発表いたします。 コミューター、ピスト、小径車、様々な車種で作れる物はどんどん作っていくのでご相談下さい。 We also accept full orders for models other than road racers, cyclocross, and mountain bikes. We are also planning to produce a cargo bike, and will announce it when it is completed. Commuters, pistes, small bikes, and various other types of bikes will be made as soon as possible, so please contact us for more information. |
スチール/ Steel | フレームのオーダーをご検討のお客様は、電話(0587-95-1834)かメール(info@shin-customcycles.com)または当Webサイト「お問い合わせ」より打ち合わせに関するご希望事項をご連絡ください。 遠方のお客様で工房を訪問いただくのが困難な場合は電話、メールでの打ち合わせでも結構ですが、直接お会いして打ち合わせした方が良いとこちらで判断した場合は工房へのご来訪をお願いすることもございます。 If you are considering ordering frames, please contact us by phone (0587-95-1834), e-mail (info@shin-customcycles.com), or through the "Contact Us" link on our website to let us know what you would like to discuss. If you are far away and it is difficult for you to visit our workshop, you may contact us by phone or e-mail. If we decide that it is better to meet in person, we may ask you to visit our workshop. |
English/ Japanese 日本語/英語 |
1 year/1年 | 可 possible |
外注 outsourcing |
カスタムフレーム(無塗装) TIG ¥160,000 フィレットブレイジング ¥190,000 ラグドフレーム ¥190,000 TIG-アルミフレーム ¥190,000 フォーク ユニクラウンフォーク ¥33,000 ラグドフォーク ¥33,000 |
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TOEI | ツーリング車(ランドナータイプ)、ロードレーサー | スチール | 只今の納期は、3ヶ月から6ヶ月程度です | フレームのみの価格 ■ ツーリング車:基本価格141,00円~(税込155,100円) ■ ロードレーサー:157,000円~(税込172,700円) |
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VIGORE | ■オーダーメイドモデル 70next(ナナゼロネクスト) 70next 知⾜(ナナゼロネクスト ちそく) ■レディメイドモデル クロモリレーサー、山と旅の自転車PLUS、マウンテンバイク、Cr-Mo racer |
素材/スチール 製法/ろう付け(ラグド、ラグレス、フィレット)、Tig溶接 |
ハンドルバー、ステム、シートピラー、ヘッドパーツ、グリップ、Tシャツなど | 来店・対面による注文を基本とするが、オンライン通話でカウンセリングしながら注文するサービスも提供 | 日本語、英語 | 平均4週間 | 修理可(応相談)、レストアも可能 | 外注 | フレーム・フォークの原材料や輸送費の高騰、完成車にアッセンブルしている一部のコンポーネントやパーツの値上げによりビゴーレでは2023年8月1日(火)より価格改定を行う事となりました。 どうかご理解いただきますとともに今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。 対象商品と新価格は下記の通りとなります。 ■価格改定実施日 2023年8月1日(火) ※2023年7月31日(月)までのご注文分につきましては、現行価格での対応となります。 ■価格改定対象商品 『クロモリレーサー』完成車 『クロモリレーサー』フレーム+フォーク 『KYOTO Collection』完成車 『KYOTO Collection』フレーム+フォーク 『70next』『70next mechanical』完成車 ■詳細価格 詳細価格は次のURLからご覧ください。https://vigore.co.jp/vigoreworld/21990/ ※『70next 知足』も合わせて価格改定の見込みです。ご検討中の方は別途ご連絡ください。 ■その他 現在欠品中の「クロモリレーサー」フレーム+フォークと、「KYOTO Collection」フレーム+フォークの490mm、520mmを含む、全ての価格改定対象商品につきまして、7月31日(月)までにご注文いただいた場合は現行価格にて対応させていただきます。ご検討中の方はぜひこの機会にご購入ください。 また、京都本店には試乗車を用意しておりますので、「乗り比べ試乗会」もしくはその他ご希望の日時に、お気軽にお越しください。 サイズや仕様、その他ご不明点がございましたら、お気軽にCONTACTフォームよりご連絡ください。 ▼オンラインストアはこちら https://vigore.co.jp/onlinestore/ ▼VIGORE WORLD「価格改定のお知らせ」はこちら https://vigore.co.jp/vigoreworld/21990/ ▼お問い合わせはこちら https://vigore.co.jp/contact/ |
アトリエ・キノピオ/ MOCCLE/ZULLO/DEANIMA | Moccle(フレームが木製の良く進む自転車) ZULLO(イタリアンメイド、スチール製フレームのロードバイク) DEANIMA(イタリアンメイド、オールカーボン製のカスタムメイドロードバイク) |
木、アルミニウムロストワックスキャスティング(MOCCLE) スチール(ZULLO) |
電話でご連絡ください。 | 日本語、英語、イタリア語 | 納期についてはお問い合わせください | 修理、リペイントも受け付けています。リペイントは自社の窯で行います。 | 塗装は自社で行っています。 | MOCCLE:99万円 ZULLOカスタムメイドフレーム:現在、為替レートの変動幅が大きく、また航空便の輸送事情が不安定である状況です。 しばらくの間、輸入商品については都度お見積もりです。 |
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シルクサイクル/ 絹自転車製作所 | オーダーメイド:現在はテンションバイクのみのオーダー受付です。各種オーダーメイド、レストア、塗装等のご相談お問い合わせはシルクサイクルへお尋ねください。 | スチール | フレーム塗装(剥離/デカール再生は別途料金) フレーム修理(スチール、アルミ、カーボン各種) フレーム加工(エンド幅修正、小物直付、その他) オリジナルキャリア製作(スチール/ステンレス) ホイール組(パーツ持ち込み可) 完成車レストア(ご要望に応じて組み上げまで) オーダーフレーム製作(SILKスチールバイク) |
シルクサイクルへまずはお電話でお問い合わせください。 現在、テンションサイクルのみのオーダー受注となっています。但し、レストアや塗装などに応じられることもありますのでシルクサイクルへお問い合わせください。 |
日本語、英語 | 1年 | 可 | 自社塗装 | シルクサイクルへお問い合わせください。 |
フレームビルダーは注文者の乗り方、体格、脚力などに応じて、フレームチューブメーカーの各種のパイプから最適なものを選び、それを組み合わせてフレームを作り上げます。
スチールチューブでは以下のようなチューブメーカーがあります。
1.コロンブス(イタリア)
https://www.columbus1919.com/it/
2.レイノルズ(イギリス)
https://www.reynoldstechnology.biz/
3.デダチャイ(イタリア)
4.カイセイ(日本)
5.タンゲ(台湾)※旧丹下鉄工所
https://www.tange-design.com/index.php
6.KVAステンレス(アメリカ)
http://www.kvastainless.com/
7.トゥルーテンパー(アメリカ)
8.エコ(台湾)
その他の素材では、チタン、カーボン(多くは金属チューブとの組み合わせて使う)もあります。
フレームは金属素材の場合、基本的に溶接によって作られます。溶接には主に2つの種類が用いられます。一つはろう材を母材(チューブ同士など)の間に流し込み接合する「ろう接」。もう一つは熱で母材を溶かして溶接する融接の一種である「Tig溶接」(アーク溶接の一つ)です。
「ろう接」には2つの種類があります。母材同士をロウで繫ぐ「ラグレス」と、「ラグ」と呼ばれるつぎ手となる部材を用いて接合する「ラグド」があります。ラグレスの場合、接合部にロウを多めに盛って滑らかなシルエットに仕上げは特別に「フィレット」と呼びます。ラグドのラグにはその形にさまざまなタイプがあり、フレーム注文時にはユーザーの好みによってその形を選ぶこともできます。また、同じデザインのラグでも、ビルダーの加工によってデザインを変えることもできます。
ラグドもラグレスもしっかり作られたものは、強度に大きな差はないと言われます。
本ウェブサイトで紹介をしている方々のお仕事がフレーム作りです。ブランドによって注力、得意とする車種は異なりますが、ロードバイク、トラックバイク、シクロクロス、グラベルロード、MTB、ランドナー、折り畳み車、小径車、タンデムなど、基本的にどんなタイプの自転車を作れる技術を持っています。そしてユーザーの用途、脚力、好みなどに細かく合わせて、ジオメトリーを設計し、パイプの組み合わせを考え、溶接を行い、最適なフレームを提案・製作します。
オーダーフレームの利点はユーザーの要望に細かく応えることができる店ですが、それとともにライダーを最も自転車の良い位置に載せてくれるということです。フレームサイズが限られるマスプロダクションのフレームとは異なり、ステムやシーポストの調整に大きく依存することなく、理想的な自転車に乗る位置(重心・重量配分)を得ながら、最適なポジションを実現します。オーダーメイド自転車が〝自分の手足になったかのように走る〟と言われるのは、この部分によるものが大きいのです。
ホイールはフレームと同格で自転車の性能を握るパーツです。したがって同じフレームでもホイールを交換するだけで走りが激的に変わります。
昔(90年代ごろ)はリム、ハブ、スポークをそれぞれ選び、自転車店で組み上げる「手組み」と呼ばれるタイプが主流でした。しかし2000年代以降はホイールメーカーがそのモデルのために専用設計した各部品を工場で組み上げる「完組み」と呼ばれるタイプが一般的になり、性能も飛躍的向上しました。
もちろん手組みも残っており、ユーザーの用途や好みに合わせて、スペックや剛性、乗り心地をカスタムできることで、未だに根強い人気があります。
完組みホイールのシェアの拡大とともに、レース用の高価格帯ホイールはカーボンリムが主流です。アルミリムは中・低価格帯のモデルとなります。
自転車のことを「銀輪」と呼びますが、それも今や昔です。なぜなら現在はカーボンホイールをはじめ黒い見た目のホイールがほとんどだからです。これはホイールだけでなくパーツ全般に言えます。
ホイール、ハンドル&サドルまわり以外のパーツの集合体をコンポーネント(コンポ)と呼びます。現在のコンポはシマノに代表されるように、メーカーごとに統一された規格や機能があるため、スラムやカンパニョーロなど、他メーカー同士の互換性はほぼありません。また同じメーカーでもグレード、年式、リヤのギヤ枚数によって互換性がないことも多いので、グレード、年式が異なる場合は注意が必要です。
シマノ、スラム、カンパニョーロは駆動から制動系までのトータルコンポを展開していますが、それ以外のパーツメーカーは、基本的にこの3社との互換性を持たせた製品を開発しています。
80年代半ばまでは、パーツの構造、機能も単純だったので他社同士で互換性があり、ユーザーは好みに合わせてメーカーをミックスしたコンポが組めました。しかし現在ではごく限られた部分(クランクセットやブレーキなど)でしか融通が利きません。
タイヤは重要なパーツです。路面と唯一接する部分で自転車の操作性、駆動性、制動性の源です。タイヤのタイプ、幅、重量、トレッドパターンなどの違いによって走りのフィーリングが異なります。そして、そのフィーリングは空気圧によっても変わります。ベテランは路面状況などに合わせて0.2〜0.5Barといった細かな範囲で空気圧を調整して最適なフィーリングを追求しています。
現在主流となるのはクリンチャーと呼ばれるタイプで、中にチューブの入った「チューブド」とチューブのない「チューブレス」があります。また、ロードレース用では軽量でしなやかな乗り味でなおかつ走りの軽い「チューブラー」も使われています。
数年前まではオールブラックのカラーが主流でしたが、現在は80年代〜90年代半ば頃まで定番だったサイドが茶色い(スキンサイド)タイプも人気が復活しています。
フレームのカラーリングにはさまざまな種類があって決めるのに困るほど。でもそれは自転車の見た目を決定する際の最も重要ファクターです。
複数の色の組み合わせ、メッキ(最近は困難な場合もあり)、色のぼかし、メッシュなどオーナーが自由に選べます。また、輪行など使用中に塗装が剥げてしまっても修繕や再塗装が可能です。フレームを注文したビルダーさんの元へ持ち込めば、デカールなども含めてきれいに塗り直されてくるので新品同様の姿になります。
今までと違うカラーにすれば気分も一新されます。その際、新たな直付け小物を取り付けしてもらうなどカスタムを依頼するのも可能です。
パーツのカラーは昔よりも選択肢がかなり狭まっています。とはいえサードパーティ製の金属パーツではアノダイズド処理によるカラフルな見た目の製品もあります。ヘッドパーツ、ハブなどアクセントカラーとして取り入れてみると良いでしょう。
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1962年宮城県生まれ。
10歳よりサイクリングを開始。中学時代に週刊画報誌「アサヒグラフ」のツール・ド・フランスの記事を見てロード競技に取組むことを決意する。
高校、大学、実業団と競技選手として活動。インターハイ、インカレ、国体に出場(インカレでは1985年ポイントレース6位入賞)、ツアー・オブ・ジャパンの前身大会となる「国際サイクルロードレース」へも出場(東京大会39位)。
新潟大学卒業後銀行に就職しながら実業団選手として活動。勤務先の留学制度で渡仏し、フランスで地元クラブ選手としてレース参加。2年間で50レース程を経験。1991年フランス自転車競技連盟コーチ研修受講。
帰国後2001年にはJCF1級審判(ロード・トラック・シクロクロス)取得。ジャパンカップをはじめとする国内のUCIレースでは、主にアナウンサーやラジオツールとして外国語を用いて活躍する。
社名 | サイクリングラボ株式会社 |
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設立 | 2018年4月 |
代表取締役 | 武田 知也 |
本社 | 京都市中京区西ノ京中御門西町26番地 |
東京事務所 | 東京都東村山市栄町1-23-6-903 |