AMANDA

千葉洋三オーナー／ビルダー

1940年９月25日生まれ
石渡製作所でスチールチューブの開発に携わりつつ、60年代中頃からフレームを製造。技術の基礎はパターソンズハウスで学んだ。カーボン素材にいち早く注目し、東レや三菱レーヨンなど素材メーカーとのチューブの開発にも参加するなど、ビルダーでありながら技術者・研究者としての手腕にも優れる。

70年代中期にはスチールラグとカーボンチューブを接着構造で作り上げたフレームを発表。後に日本の欧州プロレーサーの先駆者である市川雅敏が乗るなど、国内トップ選手はもとより海外トッププロからのオーダーも舞い込むようになる。世界的にも注目されたカーボンフレームは、現在モールデッド構造でフォークまでフルカーボンの仕様に進化している。

もちろんカーボンだけでなくスチール素材も手がけており、車種もロードバイクからサイクリング車まで幅広く製造。また、フレームのみならずカーボンディスクホイールや金属性のコンプレッションホイールも独自で手がけ、その評価も高い。

現在は氏の「自分の考えを形にできる場にしてほしい」との思いから、工房で「ミニラボ」を開設。一般サイクリストに指導を行いつつフレームをともに作る機会も設ける。